Tokyo Art Report

東京、ときどき近郊でのアート鑑賞レポート

大島 OSHIMA/瀬戸内国際芸術祭2022 SETOUCHI TRIENNALE2022

旅の2日目は、大島、女木島(めぎじま)、男木島(おぎじま)へ。 今回、瀬戸内国際芸術祭に参加するのに際し、既に訪れたことのある友人に見どころを聞いた。「初めて行くならツアーがおすすめ」と言われ、直前でも休日に空いていたのが、こちらのオフィシ…

犬島精錬所美術館 INUJIMA SEIRENSHO ART MUSEUM/瀬戸内国際芸術祭2022 SETOUCHI TRIENNALE2022

チャーター船に乗って、豊島の次に訪れたのは犬島。 豊島の様子は、こちらから ikutan.hatenablog.com まず向かったのが「犬島精錬所美術館」。 犬島は、もともと花崗岩(犬島みかげ)の採石地として知られていたらしい。20世紀に入り、煙害対策等の理由から…

豊島美術館 TESHIMA ART MUSEUM/瀬戸内国際芸術祭2022 SETOUCHI TRIENNALE2022

ずっと、行きたい、行きたいと思っていた瀬戸内国際芸術祭に、今年ようやく参加するができた。思いが強すぎたせいだろうか、普段は旅する前に色々と調べまくり、必要とあらば事前予約も早々に済ませて臨むというのに、今回は必要最低限の交通手段と宿泊先の…

明治神宮 Meiji Jingu

週末は、少し早起きをして明治神宮を散策することに。7月に建て替えられた南参道の新鳥居前で、友人たちと待ち合わせ。 ちなみに、こちらは昨年7月のもの。今回、木材は台湾ヒノキから国産杉へ。 いつもは、そのまま本殿に向かうところ、本日は遠回りして宝…

MOMATコレクション MOMAT COLLECTION

東京国立近代美術館で企画展を観た後は、時間の許す限り常設展(所蔵作品展)も観るようにしている。ついでに観るなんて言うのは、恐れ多いほどの名作ぞろいなのだけれども。 ちなみに、企画展の様子はこちらから ikutan.hatenablog.com 今回も、いきなり、…

ゲルハルト・リヒター展 Gerhard Richter

箱根のポーラ美術館で、リヒター作品を目にする前から行こうと思っていた、東京国立近代美術館の「ゲルハルト・リヒター展」。ようやく金曜日の夜間開館時に行くことができた。 ちなみに、ポーラ美術館での様子はこちらから ikutan.hatenablog.com 平日の夜…

Mr.FARMER 駒沢オリンピック公園店

週末は、月一で通っているお稽古の前に、駒沢オリンピック公園へ。 お目当ては、公園内にあるMr.FARMERでのブレックファースト。六本木店や新宿店には行ったことがあるけれども、こちらの店舗は初めて。やはり、緑を眺めながらの食事は格別。 オーダーしたの…

パンテール ドゥ カルティエ Panthere de Cartier

先日接客してくれた年配の女性が、カルティエの腕時計をしていた。まさにパンテール。久しぶりに目にしたが、長年大事に使ってきたのだろうなという感じがした。 現在、表参道の交差点で開催中のポップアップ。カルティエといえば赤のイメージが強いけれども…

『花様年華 4K』 In the Mood for Love

不覚にも、上映時間に少し遅れて冒頭を見逃してしまった。最初の10分は予告を流しているはず、という淡い期待も虚しく。 小説でいうと、例えば『坊っちゃん』(夏目漱石著)の「親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている。」とか、『雪国』(川端康成著…

『恋する惑星 4K』 重慶森林 Chungking Express

映画『ユー・ガット・メール』で、クランベリーズの『ドリームス』という曲を初めて知った。歌詞の内容はわからなったけれども、なにか素敵なことが起こりそうな予感...その後も、この曲を聴くたびに、パブロフの犬のように当時の気持ちがよみがえってくる。…

中村キース・ヘリング美術館開館15周年記念展:混沌と希望 Nakamura Keith Haring Collection 15th Anniversary Exhibition:CHAOS AND HOPE

台風が関東に上陸する前に、束の間、八ヶ岳へ。 今回は時間が限られていたので、アート鑑賞は一つに絞り、過去にも数回訪れたことのある「中村キース・ヘリング美術館」へ行くことに。 キース・ヘリングのコレクションは、館長の中村和男氏が、1987年米国出…

地中海人ピカソー神話的世界に遊ぶ PICASSO The Mediterranean:Enjoying the Mythical World

先週から通い始めたスクールの前に、ずっと気になっていた南青山のヨックモックミュージアムへ。 そう、あのくるりと巻かれた『シガール』でおなじみのヨックモックが、2020年に美術館をオープンした。しかも、ピカソのセラミック(陶磁器)作品を中心にコレ…

エスパス ルイ・ヴィトン東京 《Plateaus》 Espace Louis Vuitton Tokyo

今月から、青山にあるスクールに通うことにしたので、授業の後は大好きな表参道散策の時間。ということで、半年ぶりにエスパス ルイ・ヴィトン東京へ。 前回と同じく、ルイ・ヴィトン表参道ビル1階のショップを通り抜けて、そのまま7階の会場へと向かう。到…

黒茶屋 kurochaya

休日に、車で少し遠出をした帰りに通りかかると、いつも人だかりがしている懐石料理の「黒茶屋(くろちゃや)」。一度覗いてみようとしたけれども、予約なしにふらりと入れる雰囲気でもなく、疲れたから今日はここで夕飯、とするには少し覚悟がいるお値段。…

ポーラ美術館開館20周年記念展 モネからリヒターへ −新収蔵作品を中心に From Monet to Richter:Focus on New Acquisitions -The Pola Museum of Art 20th Anniversary Exhibition

前回からの続き。箱根滞在2日目はポーラ美術館へ。 初日の様子はこちらから ikutan.hatenablog.com 美術館を運営している企業というと、私の中ではそれだけで企業イメージがアップする。ましてや、その美術館の所蔵している作品が良かったり、館内施設がオシ…

彫刻の森美術館 THE HAKONE OPEN-AIR MUSEUM・箱根美術館 HAKONE MUSEUM OF ART

先週末は、お誕生日祝いを兼ねて1泊2日で箱根へ。 ホテルと食事だけ予約して、あとはゆるゆると。美術館は2つくらい回れたらいいかなと思っていたけれども、結局、初日は「彫刻の森美術館」と「箱根美術館」、2日目は「ポーラ美術館」へ。ちなみに、この3つ…

ガブリエル・シャネル展 Gabrielle Chanel Manifeste de mode

水曜日は、月に一度夕方からの入館料がお得になる「マジックアワーチケット」を購入して、三菱一号館美術館へ。現在開催されているのは、心待ちにしていた「ガブリエル・シャネル展」。 当初、展覧会名がシャネルの愛称である「ココ・シャネル」ではなく、本…

木梨憲武展 Timing -瞬間の光り- NORITAKE KINASHI

10代の頃、理想の男性像は、とんねるずのノリさんこと木梨憲武氏だった。なぜ、ジャニーズや当時の人気俳優ではなかったのか、今となっては思い出せないけれども、いつも楽しそうに見えたから、かな。 その後は、現実世界の方が忙しくなり、そんな思いを抱い…

『トップガン マーヴェリック』 Top Gun:Maverick

てっきり前作を観たつもりになっていたけれども、大いなる勘違い。 私が『トップガン』だと思いこんでいた「お姫様抱っこ」の映画は、『愛と青春の旅立ち』だった。 その強烈なラストシーンしか覚えていなかったので、事前に復習と称して、アマプラで観て行…

建物公開2022 アール・デコの貴重書 LOOKING AT ARCHITECTURE 2022 ENCOUNTERS WITH ART DECO BOOKS

もし、都内でオススメの美術館は?と聞かれたら、まず間違いなく名前をあげると思うのが「東京都庭園美術館」。このブログのアイコンにもなっているけれども、こちらの建物は、1933年にアール・デコ様式を取り入れ竣工した旧朝香宮邸。 今年も、年に一度の建…

燕子花図屏風の茶会 昭和12年5月の取り合わせ A Tea Gathering with the Irises Screens:An Assemblage from May,1937

根津美術館が所蔵している尾形光琳の国宝《燕子花図屏風》。毎年、庭園のカキツバタの開花時期に合わせて展示される。初めてこの企画を知ったときは、なんて粋な!と感動し、その後何回か観に行ったけれども、ここ最近はコロナ禍もあり、すっかりご無沙汰に…

メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年 European Masterpieces from The Metropolitan Museum of Art,New York

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いている。早くも2ヶ月が経過してしまった。その間、ブログの更新も中途半端になっていたけれども、まだ会期中のものについては、ブログを完成させて公開することに。戦争反対という思いは変わらないけれども。 …

『ひまわり』  I Girasoli  Sunflower

タイトルと物悲しいテーマ曲だけは知っていた、映画『ひまわり』。現在、再上映されているとニュースで知り、早速観に行って来た。 www3.nhk.or.jp 映画の見せ場でもあるひまわり畑は、ウクライナのヘルソン州で撮影されたものだという。そのヘルソン州もま…

キース・ヘリング Keith Haring 

スマホ内の写真を整理していたら、キース・ヘリングのポスターが出てきた。2018年に、表参道ヒルズで開催された「Pop,Music&Street キース・ヘリングが愛した街 表参道」のときのもの。全作品撮影可能な中、私が撮っていたのが以下の3点。 上の2点は、1988年…

第25回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞) The 25th Exhibition of the Taro Okamoto Award for Contemporary Art

ロシアによるウクライナ侵攻が止まらない。 この一週間、書きかけだったブログを完成させる気にもならず、ましてや新たにアート鑑賞に行く気にもなれず、鬱々とした日々を過ごしていた。 でも、ふと、こんな時だからこそ、戦争を体験したアーティストの作品…

エルミタージュ美術館 The State Hermitage Museum

初代ロシア大統領のエリツィンが亡くなった2007年、ロシアを旅しました。 一番の目的地は、世界三大美術館に数えられる「エルミタージュ美術館」。その他、美術館のあるサンクト・ペテルブルグでは、世界遺産に登録されている宮殿や大聖堂、教会なども見学し…

『ウエスト・サイド・ストーリー』 WEST SIDE STORY

1961年公開の映画『ウエスト・サイド物語』は、私の好きな映画ベスト3に入っている。正確に言うと、子どもの頃、ブロードウェイ・ミュージカルの来日公演を観たのが先で、映画の存在を知ったのはもっと後。でも、ミュージカルをきっかけにすっかり夢中になり…

SMBC meets Contemporary Art〜Come take a look!

メインバンクである三井住友銀行が、現代アートの展覧会をしているというので、早速お昼休みに行ってきました。 ここ何年か、ビジネスとアートを結びつけた本をよく目にするようになったけれども、日本の銀行とアート。正直あまりピンと来ない。 今回展示し…

『ハウス・オブ・グッチ』 HOUSE OF GUCCI

予告編で観たいとは思っていたけれども、先日シャネルやディオールのハイブランドファッションを見たことにより、是が非でも観なければ、と行ってきたのが映画『ハウス・オブ・グッチ』。 ちなみに、先日見たハイブランドファッションとは...こちら ikutan.h…

アクセサリーミュージアム ACCESSORY MUSEUM

美容院で、たまたま目にした雑誌で紹介されていた「アクセサリーミュージアム」。こちらは国内最大級のコスチュームジュエリー専門の美術館。 コスチュームジュエリーとは...美術館の案内によると「貴金属や宝石などの高価な材料を使って作るジュエリーとは…