Tokyo Art Report

東京、ときどき近郊でのアート鑑賞レポート

彫刻の森美術館 THE HAKONE OPEN-AIR MUSEUM・箱根美術館 HAKONE MUSEUM OF ART

先週末は、お誕生日祝いを兼ねて1泊2日で箱根へ。

ホテルと食事だけ予約して、あとはゆるゆると。美術館は2つくらい回れたらいいかなと思っていたけれども、結局、初日は「彫刻の森美術館」と「箱根美術館」、2日目は「ポーラ美術館」へ。ちなみに、この3つの美術館とも、チケットはネットで購入する方が窓口よりもお得だったり、ネット上に割引サイトがあったり。行かれる方は、ぜひ事前にご確認を。

彫刻の森美術館には、過去に一度だけ来たことがある。こちらは、1969年開館の国内初の野外美術館だが、2019年に開館50周年を記念して、併設のピカソ館がリニューアルされていたらしい。現在、リニューアルオープン以来初めての展示替えということで、常設企画展「異形のピカソ」を開催中。

前回来たときは、初めて観たピカソの陶芸作品が強く印象に残ったが、今回は、ピカソの最後の妻となったジャクリーヌの肖像画が印象深かった。何点かあり、展示タイトルは「ジャクリーヌと横顔」。確かに凹凸のはっきりしている顔だと、横顔も美しい。

また、作品の話から少しずれるが、ショッピングモールで販売されていたポストカードの展示方法がわかりやすくて良かった。ポストカードといえば、だいたいどこのミュージアムショップでも、回転ラックにいれて販売していたり、壁側にカードスタンドを設置して販売していたりする。しかしピカソのポストカードは、壁一面にカードスタンドが設置されており、上方に「5歳から91歳までの作品」と書かれ、まさに5歳のときに描いた鳩のデッサンから始まり91歳まで。年代順に作品が並べられていた。面白い。思わず手に取りたくなる。

さて、約120点ある野外展示も見応えがあった。

この作品、どこかで観たことがある!と思っていたら、『ゲゲゲの鬼太郎』の一反もめんでは!

土田龍生 《風韻》

写真は何枚か撮ったけれども、このアングルが一番美しい。

ガブリエル・ロアール 《幸せをよぶシンフォニー彫刻》

500×230×75cm

ニキ・ド・サン・ファール 《ミス・ブラック・パワー》

3時間くらい楽しんだ後、ランチ休憩を挟み箱根美術館へ。

こちらの展示作品は、縄文土器だったり日本のやきものだったり。人によっては退屈だと感じてしまうかもしれない。

でも、館内からの眺めや

苔むした庭園は素晴らしい。

苔好きの私は、以前からこの庭園のファンであったが、昨年、令和3年3月に国からも名勝の指定を受けたらしい。

最後に、この日のランチは、強羅駅近くの「田村銀かつ亭」で豆腐かつ煮定食。

本店近くにこぢんまりとした旧館もあり、豆腐かつ煮定食と豆腐かつ煮御膳のみなら、旧館でもオーダー可能。

ポーラ美術館については、また次回。

www.hakone-oam.or.jp

www.moaart.or.jp