もし、都内でオススメの美術館は?と聞かれたら、まず間違いなく名前をあげると思うのが「東京都庭園美術館」。このブログのアイコンにもなっているけれども、こちらの建物は、1933年にアール・デコ様式を取り入れ竣工した旧朝香宮邸。
今年も、年に一度の建物公開展が開催されるというので、コロナ禍でなかなか会えなかった友人を誘って行ってきた。
通常の美術展のときも室内を見れるとはいえ、メインは展示物になるので、肝心の室内装飾は展示物の影に隠れていたり、作品保護のために暗くて見えにくかったり。
それが、建物公開展の際には、カーテンは開け放たれ、自然光の中で部屋の隅々までアール・デコ様式を堪能できる。そして一部の展示物を除き、撮影可能。
いつ見ても心躍るラジエーター・カバーやシャンデリア。
ところで、今回驚いたのは、宮内省内匠寮(たくみりょう)の存在。東京都庭園美術館といえば、フランスのデザイナー、アンリ・ラパンとガラス工芸家のルネ・ラリックが全面的に手掛けたと思っていたけれども、私が以前から好きだったこちらの装飾も
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そして、この美しい市松模様の床も
すべて宮内省内匠寮の手によるものだとか!その他、毎回見惚れるラジエーター・カバーや照明、家具の多くも!
これは、宮内省内匠寮の功績を、もう少し大々的にアピールしてもいいのでは...と思わずにはいられない。
さて、今回もう一つのお楽しみが、無料で行われたガーデンコンサート。
木管三重奏の奏でる音色が美術館の雰囲気ともマッチしていて、最高の休日に。
来年も絶対行こうっと!