Tokyo Art Report

東京、ときどき近郊でのアート鑑賞レポート

ノリタケミュージアム NORITAKE MUSEUM

今回で最後の Aichi Art Report 第5弾。

第1弾から第4弾はこちら

第1弾「ヤマザキマザック美術館」

ikutan.hatenablog.com

第2弾「古川美術館・分館爲三郎記念館」

ikutan.hatenablog.com

第3弾「博物館明治村」

ikutan.hatenablog.com

第4弾「徳川美術館」

ikutan.hatenablog.com

束の間の徳川園散策後、例の観光ルートバス、メーグルに乗って名古屋城へ。その後、夕方の新幹線まで、早々に駅に向かいゆっくり過ごすつもりが、急に気が変わり、「ノリタケミュージアム」にも寄ってみることに。

実は、食器の類は好きだけれども、やはり洋食器といえばヨーロッパ製でしょ、なんて生意気にも思っており、ただ実家にもノリタケの食器がいくつかあるので、ミュージアムに展示されているという「オールドノリタケ」の中に、うちの食器もあるかな、と確認したい気持ちになって。

この選択が大正解!というか、オールドノリタケのコレクションが素晴らしすぎて、なぜ、もっと時間に余裕のある午前中に来なかったのかと悔やまれたほど。

ちなみに、オールドノリタケとは、明治中期から第二次世界大戦集結までに製造販売された陶磁器の総称。「オールド」と言うから、私は勝手にファッションの定義を当てはめ、オールドセリーヌ、オールドグッチのように、1960〜1970年代くらいのもの?とぼんやりと思っていた。しかし、それよりずっと前とは。とうてい実家の食器があるはずがない。

こちらは、米国の日本人絵師が描き、日本に送られたデザイン画。製造前のデザイン画ですら、このクオリティ!

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見学者は、私以外に年配の女性の二人連れのみ。どうやらお一方は、趣味で絵付けをされているようで、しきりと感嘆の声を上げメモをとっているので、私も思わず「本当に素敵ですよね〜」と話しかけてしまった...生粋の日本人である私が、何かを尋ねる目的以外で、見知らぬ人に声をかけてしまうとは!それくらいに素晴らしかった。

実物に勝るものはないと思うけれども、せっかくだからオールドノリタケを1枚だけ。気になる方は、是非ミュージアムへ。

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ところで、ノリタケミュージアムは、「ノリタケの森」という広大な敷地の中に位置しており、ミュージアムの入っている「クラフトセンター」では、生地の製造工程や絵付け工程を見学することができ、また実際に絵付け体験もできる。敷地内では、ノリタケ製品を販売しているショップや、ノリタケ食器を使ったレストランやカフェもあるので、優に半日くらいは楽しめそう。私は持ち時間1時間だったので、ミュージアムだけを駆け足で鑑賞。ショップに寄れなかったのは残念だったけれども、実家にあるノリタケの食器、食器棚に長いこと鎮座したままなので、私が引き取り命を吹き込もうかな。

さて、5回に渡ってお届けした Aichi Art Report は今回で終了し、次回からはまた、Tokyo Art Report に戻ります。

最後に、前日に行った東山動植物園の紅葉ライトアップを。都内のライトアップ会場ほど混雑しておらず、幻想的な空間を楽しめました。最寄りの地下鉄星ヶ丘駅付近のショッピングエリアも、インスタ映えするライトアップを行っており、駅名通りキラキラしていました。

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